10年でCPU性能が2~3倍アップ、この程度か…
Core i7-9700機のセットアップを続行している。現在使っているCore i7-3820機から、約5TBのデータをGbE経由でコピーしているのだが、猛烈に日数がかかる。特に、小さなファイルが多く入っているディレクトリのコピーは時間がかかる。「残り時間:2日以上」と表示されるとげんなりする。それでも、送り元も送り先も、これまでエラーは起こしていないので、それはありがたいことであると思う。
セットアップの合間に、CPUとメモリーの性能を測る自作のベンチマーク「MThread2」を動かしてみた。
約20億までの間に素数がいくつあるかを割り出す(内部的には素数の一覧も作っている)処理を行うのに要した時間を、子スレッド数ゼロ(親スレッドのみで処理した場合)から、子スレッド64までスレッドを1ずつ増やして計測したのが上の図だ。最長は37.679秒(子スレッド1)、最短は5.143秒(子スレッド59)であった。
以前の記事で、Core i7-870、Core i7-3920の測定をした。その時の結果と比べたのが下の表だ。
約10年前のCore i7-870と今回購入したCore i7-9700を比べると、おおむね、シングルスレッド性能で2倍、マルチスレッド性能で3倍の性能向上が見られる。これを「順当である」と評価するか、「これだけか」と評価するかは、悩ましい。
20世紀末には「ムーアの法則」というのが語られていた。私のおおざっぱな理解としては、「半導体の集積度は1年半ごとに2倍になる」である。そしてパソコンの世界では、それを緩く応用して「パソコンの性能は1年半ごとに2倍になる」という理解もあった。実際、1990年代の初め、486の33MHzが出て、DX2の66MHzが出て、Pentiumが出て、といったころは、本当に1年半ごとに2倍になるような状況だったと思う。わくわくしたっけなぁ。
それが今や、10年で2~3倍ですか。
Core i7-870は息子が使っているが、現行CPUに変えても、性能向上を体感できるかどうか、微妙な線である。壊れるまで使わせればいいかな、と思い始めた。
今メインとして使っているCore i7-3820は、なかなかの優れものであったかもしれない。メモリーが4チャンネル駆動であることも、MThread2での処理時間に効いているのではないかと思う。Core i7-3820とCore i7-9700を比べると、シングルスレッドで26%、マルチスレッドで60%の性能向上である。上がっていないとは言わないが、大きな差とは言いにくい。
H2
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